【iPhone XR/12と何が違う?】 iPhone11シリーズのスペックをレビュー
- 2021.04.29
- レビュー
「スマホを買い替えたいけど、どれが良いか悩んでいる」という方をよく見かけます。
iPhone11シリーズは、高性能なカメラを持ちつつ型落ちモデルとして安く入手できるので、最新機種にこだわりのない方に選ばれています。
この記事ではiPhone11の購入や買い替えを検討している方を対象に、「前シリーズiPhone XR/XS/XS Maxから変わったところ」「iPhone 11シリーズのスペック」「最新のiPhone 12シリーズとの違い」をご紹介します。
記事を読み終わる頃には、iPhone 11シリーズの強みや、前後のモデルとどう異なるのかがわかるようになります。
前作iPhone XR/XS/XS Maxから変わったところ5点
iPhone 11シリーズiPhone 11/Pro/Pro Maxは、それぞれiPhone XR/XS/XS Maxの上位機種に位置づけられます。
高性能チップによる基本スペックの向上
iPhone 11シリーズとiPhone XRシリーズの違いの1つ目は搭載しているチップの違いです。
iPhone XR/XS/XS MaxはA12 Bionicを搭載していたのに対し、iPhone 11シリーズはA13 Bionicを搭載しています。これにより、CPU性能11%、GPU性能52%の性能向上を達成しました。
基本的な処理速度も伸びていますが、バッテリーの持続時間への影響が顕著です。
たとえば、iPhone XR/XS/XS Maxでのビデオ再生可能時間はそれぞれ16/14/15時間ですが、iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max ではそれぞれ17/18/20時間と伸びています。
つまり、チップのGPU性能が向上したことにより消費電力が削減されてバッテリーが長持ちしたということです。
デュアルカメラ・トリプルカメラによる写真のクオリティの向上
iPhone 11シリーズとiPhone XRシリーズの違いの2つ目はデュアルカメラ・トリプルカメラによる写真のクオリティの違いです。
iPhone 11シリーズの背面を見ると、カメラの数が2あるいは3つに増えています。これは新たに2種類のレンズが搭載されたからです。
まず従来の広角レンズに加えて、新たに超広角レンズが搭載されました。
超広角レンズにより、初心者でも広い風景などを奥行きのある写真として簡単に撮影できるようになりました。
また、iPhone 11 Pro/Pro Maxでは超広角レンズに加えてさらに望遠レンズも搭載されました。
望遠レンズにより、光学ズームの倍率が2倍→4倍に向上し、望遠レンズを持たないiPhone XRシリーズやiPhone 11よりもズームした被写体が鮮明に見えるようになりました。
iPhone11シリーズではこれらのマルチカメラが初心者でも簡単に操作できるように設計されており、これまで以上にクオリティの高い写真が撮影できます。
ナイトモードによる暗所での写真クオリティ向上
iPhone 11シリーズとiPhone XRシリーズの違いの3つ目はナイトモードの搭載です。
ナイトモードとは、暗い場所でも明るく鮮明な写真が撮れる機能です。
暗い環境だと自動的にナイトモードがオンになり、雰囲気のある写真になるようにユーザーをアシストしてくれます。
ナイトモードの搭載によって、iPhone 11シリーズは暗所での写真クオリティにも強みを持つようになりました。
オーディオズームによるビデオ録画時の音質向上
iPhone 11シリーズとiPhone XRシリーズの違いの4つ目は、オーディオズーム機能の搭載です。
オーディオズームは、ビデオ録画時にカメラの拡大率に応じた距離の音を拾う機能です。
たとえば、騒がしい雑踏の中でもカメラで拡大した遠くの撮影対象の声を拾うことができます。
オーディオズーム機能によって、ビデオ録画時の音質が向上しました。
フロントカメラの画素数増加による顔認証クオリティの向上
iPhone 11シリーズでは、フロントカメラの画素数が7MP→12MPに増加しました。
これによりFaceID(顔認証機能)のスピードが30%も高速化され、より遠くからでも精度良く顔を認識できるようになりました。
また、もちろんフロントカメラで自撮り写真を撮影する時の画質も向上します。
フロントカメラの画素数増加は顔認証や自撮り写真のクオリティ向上に恩恵をもたらしました。
ここまでご紹介したiPhone XRシリーズとiPhone 11シリーズの違いを下記の表にまとめました。
特徴 | iPhone XR/XS/XS Max | iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max |
チップ | A12 Bionicチップ | A13 Bionicチップ |
超広角レンズ | – | ○ |
ナイトモード | – | ○ |
オーディオズーム | – | ○ |
フロントカメラ画素数 | 7MP | 12MP |
iPhone 11シリーズ3モデルのスペックの違い4点
iPhone 11シリーズに興味がわいたら、iPhone 11/Pro/Pro Max の3モデルで比較検討を行いましょう。
結論から言うと、それぞれのモデルは次のようなポイントがあります。
・iPhoneの高い品質と超広角カメラがあるだけで満足という方にはiPhone 11
・より高いカメラ性能とコンパクトなサイズを求める方にはiPhone 11 Pro
・より高いカメラ性能とバッテリーの持続時間を求める方にはiPhone 11 Pro Max
3モデルの大きな違いは下記の表にまとめた4点です。
特徴 | iPhone 11 | iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max |
ディスプレイのサイズ (インチ) | 6.1 | 5.8 | 6.5 |
カメラの種類 | 超広角/広角 | 超広角/広角/望遠 | 超広角/広角/望遠 |
カメラのズーム倍率 (光学/デジタル) | 2倍/5倍 | 4倍/10倍 | 4倍/10倍 |
バッテリーの持続時間 (時間)* | 17 | 18 | 20 |
*ビデオ再生時の時間が基準
最新のiPhone 12シリーズとの違い2点
iPhone 11シリーズと、最新のiPhone 12シリーズとの違いは主に2点です。
5Gなど非対応の機能がある
iPhone 12シリーズのリリース時には5G通信対応が話題になりましたが、iPhone 11シリーズは非対応です。
またチップの性能もiPhone 12シリーズには劣ります。
価格が安い
iPhone 12シリーズが登場したことでiPhone 11シリーズは最新機種ではなくなり、価格が安くなりました。
例として、両方の機種を販売している、ある大手キャリアの端末価格*を示しますが、2万円~4万円の価格差がついていることがわかります。
*(2021/8/9時点での価格)
機種 | 価格 | 機種 | 価格 |
iPhone 11 | 69,840~ | iPhone 12 | 110,880~ |
iPhone 11 Pro | 118,080~ | iPhone 12 Pro | 137,520~ |
iPhone 11 Pro Max | 132,480~ | iPhone 12 Pro Max | 151,920~ |
iPhone 12シリーズほどのハイスペックが必要でない方には、価格の点でiPhone 11シリーズが選ばれています。
まとめ
この記事ではiPhone 11シリーズについて、「前シリーズiPhone XR/XS/XS Maxから変わったところ」「iPhone 11シリーズのスペック」「最新のiPhone 12シリーズとの違い」をご紹介しました。
iPhone11シリーズは、高性能なカメラを持ちつつ型落ちモデルとして安く入手できる点がメリットです。
この記事がiPhoneの購入や買い替えを検討している人にとって参考になれば幸いです。
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